「白い宝石」

 

 

 

僕のブレンドコーヒーの湯気越しに

彼女はストールを もう一度ばさりと広げてから

身体を包み直し 意を決した面持ちで

パンくずが散らばった皿の上に寝転ぶ

白くて丸いものを手にとった

 

ウォールナットのテーブルの縁に狙いをさだめ

キュー越しに手球を狙う ビリヤードプレーヤーみたいに

そいつを一回ぶつけたら 無慈悲な「ごつん」が

店内をこだましたから

客たちが一斉に僕らをみて にわかに彼女は赤くなり

そしてーなぜかーぼくを悪者の如くキッと睨んだんだ

 

テーブル角で何度か試したことで

やっと爐靴襪鍬瓩ついたんだろう

 

その手がかりを手繰り寄せるように

白くて長い桃色の爪のついた指先で

魔女が水晶を磨くように

パラパラと殻を脱がせたら

やがて白い宝石、発掘ってわけだ

 

彼女はテーブルソルトでそいつに

最後の魔法をかける前に

元の白い顔に戻り 

僕の存在すら忘れ去っているときの

ーいつまでも眺めてられるー

あの笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

「白い宝石」

Kei

 

*

 

 

 

レイアウト系作業で心を揺さぶるために

久しぶりに好きなバンドの音楽をガンガンかけてたら

詩心(と呼んでいいのか…?)までガンガン

揺さぶられてしまうあるある。(あるあるなの?)笑

 

ハーブティーのアソートボックスをあさりながら

やっぱり作業中更新でありまする。今日はレディグレイの気分。

 

良い週末を、、、。

 

 

 

 

by Kei

 

 

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