自由詩「スミノフ・ミッドナイト・ブルー」

 

 

 

 

 

 

pm 11:37

2軒目行こう 袖引く君

あの頃よりやけに素直で

ノミトモへの格下げ

せめてもの救い

 

満席と知って、門前払い

諦めの悪い僕らは

煌々とした常夜灯に

吸い寄せられる蛾の如く

24hコンビニへ

 

ピーチサワーなんて

ネクターより幼い、と

無駄口を滑らせるも

ほんとね、なんて

なんか君らしくないな

 

陶然とナッツチョコを

手に取る姿を横目に

そっとスミノフアイスを

カゴに収めた僕のこと

 

仮に店裏で凄腕Gメンが

モニタリングしてたら

「あいつです」と立ち上がるほど

オドオドしていたことだろう

 

白い袋ぶらさげ

行くあてもなくほっつく

気の抜けたヒール音

細い指が指し示す先は

漆黒にベタ塗りされた郊外

よく見れば、ただの

都心 copy and paste

 

落ち着いたのはペンキ

剥がれまくったベンチ

軋んでも、夏虫が這っても、

幽霊飛び出しそうな草いきれも

君がいるところが、宴

 

am 3:25

5%という中途半端さが

呼び水となって

伸ばしかけた右手は

余命いくばくもない油蝉みたいに

闇夜彷徨い

結局つかんだのは、白い瓶

 

 

 

 

 

 

「スミノフ・ミッドナイト・ブルー」by Kei

 

 

 

 

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七十二候では「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」を迎えましたが、全然お天道様は梅雨を明けようとはしませんね。

 

ちなみに、ミッドナイト・ブルーは、インクの中でいちばんお世話になっている色。

ラミーのブルーブラックも、最近お仲間になりました。

 

この色でアイデアブック上にペン先を踊らせれば、もりりんと書いてしまうので

「ひらめきを運ぶ青」と呼ぶことにしました。

 

さ、俺はレモンジュース飲むぜよ。

 

良い1日を。

 

 

 

 

 

by Kei