ここ最近の蒸し暑さは、

数年前のお盆に起こった

ある不思議な出来事を思い出させます。

 

とある田舎町で行われた大宴会に

出席させていただいた夜のことです。

 

その日は、地域に伝わる

由緒のあるお祭りが開催されていて

近隣や遠方から親戚、友人たちが20人近く集まり

和室の大広間で酒を酌み交わして

再会を言祝いでいました。

 

私もご縁で、その中に混ぜてもらって

地元の美味しい料理に舌鼓を打っていました。

 

しばらく時間が経つと

それぞれの話もしっとりと熟していくものです。

酔いがいい具合でまわりはじめたのでしょう

頬をほんのり桃色に染めたおじさんたちは

だんだん声が静かになり

仕事についての持論をゆったりとした手振りで

語り始めていき…。

 

そんな時のことです。

 

俄かに広間が静かになったと思うと

部屋の襖(ふすま)が

数センチほどスーッと開いたのです。(ほんとうに)

 

私は最初、風の仕業だと思ったのですが

開き方が、まるで旅館の仲居さんがするように

穏やかだったのでした。

もちろん外には誰もおりません。

 

すると村の1人のお母さんが

「おや、大祖父さん、かえってきた」と

ご先祖さまの名前を呟いたのです。

親族の人から大変尊敬されている人の名でした。

 

それを聞いた、他のおじさんが

 

「そうやな。みんなが帰ってきとるし

楽しそうに酒飲んどるから

お祖父さんも寂しくなったんじゃないか」と言うと

周りも笑いながら「そうだべ」だとか

「おかえり」と言って納得。

 

その不思議は当たり前のように

流されて行きました。

 

 

*    *    *

 

 

相変わらず目を丸くしている私に

隣に座っていた奥さんが

「ああ、こういうことは時々あるんよ。

しかも、お盆やしなあ」

と笑顔で呟きました。

 

ちなみに、私は霊とか、奇跡とか

経験もしたことがないので

そういうことはよくわかりません。

その上、お祭りの文化のない都会育ちであり

「お盆」の概念も馴染みがありませんでしたので

なおさら驚きがありました。

 

けれども、当たり前にそのような

「見えざるものとの会話」がなされていることに驚き

深い安心感を感じました。

(日本の古き良き時代の文化を

垣間見たのだと思います)

 

もしあの場所に彼らの大祖父さんが

帰ってきてくれていたのならば

ご親族にとってそんなに嬉しいことはないはずです。

 

「契ちゃん(私のこと)のことも

歓迎しとるやろね。

どちらのムスメさんじゃおもて、興味津々じゃ(笑)」

 

部外者の私にかけられた

この言葉も、ずっと温かみとして残っています。

人は見えざるものと一緒に生きていることを

教えてくれた人たちだったのでした。

 

 

夏の思い出です。

 

*    *    *

 

 

さて

ここ3日間、Wi-Fiがひかれていない 場所にいたため、

更新できませんでした。(涙)

 

文明の利器って、ほんとすごいですね。

 

今日も良い一日をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

by lodnel


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